食品安全マネジメントの改訂

「なぜ、改訂ISO22000:2018なのか」、本書は問う。

なぜならフードチェーン企業が「食品構成段階論」において、食品の安全性確保をもっとも体現していたからである。

そこで長年のISO審査活動やコンサルティング活動を通じて、フードチェーンの食連鎖の知見をまとめようとしたのが全体への意志である。

食品ハザードの改善は、各段階でのリーダーシップに大きく依存するからである。

 

参考

「ISO22000:2018」改訂版      小川洋 著

大晦日と新年

晦日と新年の重要性は、現在いつの間にか逆転している。

新年に新しい「もの」や「こと」が生まれ来ることなどどうでもいい。

それよりも感謝の気持ちを持って一年を終える気持ちの「大晦日」の概念の方が重要だ。

晦日に長生きを期待するための蕎麦食など不自然な身勝手である。

「期待より感謝が人をつくる」、それは紛れもない事実だ。

 

まとめ方

まとめ方が下手だと方向性や未来予想図は見えてこない。

例えばフラクタルは1次元でも2次元でもないと言う表現や、量子コンピュータにおける「0」と「1」は、電気回路と同じように、「来た」・「来ない」の文字で書かれた情報であるとか。

 

参考

素粒子の探求で宇宙がみえてくる」       波場直之 著

「運ぶ電気」から「運べる電気」へ

本書は基本がコンパクトにまとめられている。

コスト問題

1.燃料(特に化石線量)を使った発電

2.電力の計画経済(同時同量則)

モバイル問題

1.送電線問題

2.同時同量則

解決策

送電線問題については水素/燃料電池

同時同量則については蓄電池(時間尺での棲み分け)

 

キーワード:電力系統 火力 揚水 原子力 再エネ 電力輸入

 

参考

「エネルギー革命」      野澤哲生 著

施設と政策

施設の無能というよりも、政策の失敗が多いと言うのが今回のアメリカだが、いまの日本にも米国疾病予防管理センター(CDC)のような施設が必要であることは事実である。

 

キーワード:映画「アウトブレイク

 

参考

「ウイルス・ハンター」     エド・レジス 著

人工昏睡と人工冬眠の差異について

本書は秀逸である。

FRBは今年4月初めにBBB以上の社債の直接購入だけでなく、「ジャンク債」の購入も開始した。

FRBはこうした政策が実体経済ではなく、投機筋を支援しているという万人への説明が必要であるにもかかわらず。

しかしそれでも、「ジャンク債購入は過度の債務を抱えるプライベートエクイティ・グループと不完全な借り手である。」ことに変わりはない。モラル・ハザードである。

経済の「人工昏睡」?は功を奏しただろうか?

プレファイナンスが存在する経済システムにおいては、需要崩壊が破綻の波をもたらすことは避けられない。

「人工冬眠」をしらない成長経済は、ふたたび目覚めたとき、社会を根本から揺るがすことを長所と取り、既存の秩序を徹底的に混乱させるしかない。既得権益の再生目標では、すべて莫大な負債となるからだである。

ゆえに「チャンスは心の準備のできた者だけを好む」(ルイ・パスツール

 

参考

「コロノミクス」      ダニエル・ステルター 著