認知行動と枠組み(目標の可視化について)

知らないうちに記憶が変わっていくのは、きちんとした枠組みがないからである。

ゆえに幾何学(数学)のような枠組みがあれば、そこでの認知行動は確かなものになる。

グルメが目で食べるように、ある目標を可視化し枠組みをつくることは、高い欲求を育てる。認知が欲求を生じるからだ。

対人的好意の心理においても、自分を好きな人を好きになるとか、顔を見た回数が多いだけ好きになるとか、趣味が合うとか、自己開示されたり褒められると好きになるというこれらの仮説は、目標に向かう認知的行動の枠組みとはまるで違うのである。

人は、枠組みのために、高い目標のために、数学的な「ハイダーのバランス理論」を「ナッシュ均衡」のように使うのである。

 

参考

「イラストレート 心理学入門」      齊藤勇 著