場所群

結果としての妖怪文化の空間的配置は、社会の流動的な状態で、権力の安定性を競う、闘争の痕跡として見ることができる。

それが原初的な「荒ぶる神」としても、それは戦場から生まれた妖気である。それゆえ交通路は、「根の国底の国」を通して浄化される道としてそれは通された。

また垂直・水平移動は、やがて中世の争いにおいて、「悪路王」の誕生を生み出すのである。

 

キーワード:カルチュラル・スタディーズ

 

参考

「妖怪巡礼」    佐々木高弘 著