2020-01-01から1年間の記事一覧

「競争力という危険な幻想」再び

国際競争力という建前での保護主義は無意味である。 すべては「絶対優位」ではなく、穏やかな偶然にも似た「比較優位」で手に入れられているからだ。 国際貿易を競争と捉える根拠は数字的にも無い、とクルーグマン氏は言う。 競争と賢さが皆を納得させてしま…

TBS「『義母と娘のブルース』おもしろかった。 仕事は日常と必ず通じる。

技術論

なぜ技術だけが廃棄物となるのか? それは「非ー本来的な」外部のシステムとして立ち上げられるからである。 瀕死の状況を生み出し、しかもそれを延命させるために、生命が生み出す無意識の分泌物であるからだ。 それは生の延命であり、死への加速という両義…

独占禁止法(言語起源論)

12月29日のNHK『岸辺露伴は動かない』②は面白かった。 起源論は脱中心化していく必然を持つからだ。 ゆえに言語の独占はなく、多様で豊かである。 キーワード:ルソー「言語起源論」

「それ以上」を創る

絵解き(判じ絵)・双六から生まれたコマ表現のさらに奥に迫る。 「それ以上」は、手を使って強引に顔を圧縮・拡大するというユーモアな対比絵から考える。 拡大された顔の部分は元に戻るためにひとコマ進む。 もとに戻るという圧縮は時間軸を形成する。 キ…

ポップ・アートの源流

ジョセフ・コーネル氏のアッサンブラージュとドナルド・ジャッド氏のミニマル・アートは、BOXのモデルからパズルのモデルへとポップして行く。 キーワード:連 キュビズム アンディ・ウォホール

商品化とは何か(日本の場合)

鉄道で輸送されるということは、自給的な消費ではなく、市場に向けての「商品化」であった。 参考 「帝国日本と鉄道輸送」 竹内裕介 著

分離という負の効果

「正常人口の正常生活」に射程を合わせた制度では、生活面でも労働面でも育児支援面でも、その有効性が発揮されることはない。 また地域移動すれば負の結果を上乗せされる。 叔父叔母いとこなどの親族ネットワークが社会資源として全く機能しないのだ、と本…

所管・競争社会・理念

高校・大学までの定通教育と化した6.3年の義務教育は、地域に座しているわけではなく、所管の区域に過ぎない。 このような考えでは、「制度のはざま」ができ、その窓口に追われるのは当然である。 地域に根づかず、競争社会に放り出される地域教育に、理念は…

「スポティファイ」を読む

本書は秀逸である。 サブスクリプションの理論化(生活者モード解説) ・人気の広がりのカギを握る「プレイリスト」 ・「プレイリスト」のヒットの裏にある、新しい音楽視聴のかたち ・メーカーCMの文言参照 参考 「生活者モード戦略」 佐藤智施 大倉幸祐 著

「大英博物館マンガ展図録」の画

好きな画 「ゴールデンカムイ」 野田サトル 「かくかくしかじか」 東村アキコ 「看虚百覧怪」のうち「清玄・桜姫」のための版下絵 月岡芳年 「家訓」 赤塚りえ子 参考 「 Manga マンガ!」 ニコル・クーリッジ・ルーマニエール 松葉涼子 編

量子革命について

「重ね」合わされた「構造」から「滲み出す」世界を量子革命と呼ぶ。 キーワード:ブルバキ ブラックホール

定常宇宙(充填理論)

たえず生成される原子核が、膨張する宇宙の隙間を埋めている。 キーワード:エネルギー保存の法則 フーリエ変換 ロジャー・ペンローズ

動物を代表する人物

動物学の歴史は標本の歴史である。 残されてきた経緯を理解するには、それにかかわった人物について理解していく必要があることから、本書は生まれた。 参考 「アラン・オーストンの標本ラベル」 川田伸一郎 著

列車

私が私に頼むとき、それは私が言葉の列車に乗る時。 私が自分の列車に乗ると、それは言葉のたなびきの中に消え、やがて列車はどこかへ私を下ろす。 参考 「M Train」 パティ・スミス 著

必要のないもの(未来のソーシャルキャピタル)

本書は、嗜好品が記号的消費(ボードリヤール)でもなく、文化卓越性(ブリデュー)をも持っていないことを突き止める。 しかし「必要のなにもの」は安らぎを与える。他者すらも必要のないものなのであろう。 だがこの自己が選び出す唯一のもの(オーダーメ…

社会構成主義における「強制」再考

本書はロールズ氏の構成主義に近いが、社会構成主義の中での、定言命法と普遍主義を再考している。 そして本書はこう結論するのである。 たとえ共有者(社会的構築物・共有物)がなくとも、一人においても、「強制」させるものは何もないという帰結である。 …

音楽を学ぶ(MIT)

音楽を聴いたら、創造的になる。 しかも、身体の高揚(セラピー・リハビリ)、愛の意識が高まるゆえに、社会貢献的創造が、単なる学びよりも多様に生まれる。 キーワード:オペラ ビートルズ 参考 「MIT 音楽の授業」 菅野恵理子 著

現実的場所(トポス)

歴史記述が正しいか、誤りであるは問題ではない。一人の人間が、異なる二つの心理的場所で同じ現象を想起した時、どのようにライフストーリーを変形させていくかというプロセスを見ることの方が大切である、と本書は説く。 正しいか誤りかの問い方にとらわれ…

自己意識の革新

自己意識は対象意識という標準的様態では単純に説明できない。 自己意識理論で「私」の主観用法をうまく説明するには、「私」がすでに無意識であり他性であることを、志向性においても、時間的にも身体的にも、相互主観的にも、事前に曖昧に含んでいなければ…

判断の所在

自分に関係ない時、人は他者にその選択を許しがちだが、そこには寛容/多様性の許容だけでなく、無責任がある。 王者だけがすべてに関心があるわけでもあるまい。 無関係でも判断はいつもどこかにあるらしい。

テレビの中のスイーツ食べました

昨日、TBSテレビ 火曜ドラマ『この恋あたためますか』のリンゴのスイーツ(セブンイレブン)食べました。おいしかった。

不自然さは理解できれは不自然ではない

NHKテレビアニメ「山賊の娘ローニャ」を見る。 少し不自然さを感じるのは、日本の文化人類学に弱点があるからである。 ゆえに中身は傑作である。 参考 「親族の基本構造」 クロード=レヴィ・ストロース 著

crss

wordpressブログはじめました。

「不確定性原理」再考

不確定性原理があるからこそエネルギーは起こる。 それは粒子ではなく、波の抵抗喪失による。 「それはボーア軌道中を運動するド・ブローイ波の整合と不整合の様子からわかる。ド・ブローイ波の波長の整数倍が円の一周と合致している場合には、完全に1周する…

循環的でエコロジカルな世界

複眼的で多次元的な、エコロジカルな世界の展開とはなにか? それは多次元が否定し合わないものでなくてはならない。 すべてを肯定するには、現にある循環を示すことである。 それがエコロジカル(生態系)という偶然で必然である現在を現実の壁にぶつからな…

先見史観

埋没している主観から離れるとき、人は客観的になるのではなく、より積極的な行動的主観となるというのが、本書の教えであると思われる。 「その場所に居る気になる」というのが、西田哲学的な先取り的「場所の倫理」でもある。 *どこで投票するかで人の意…

本書は楽しい

犬と猫どっちも飼ってると毎日楽しい 松本ひで吉 著

マッチング経済学とネットワーク企業の今後の分割について

現在、有形資産を超えて、1.5倍ある無形資産は財務諸表に反映されにくい。 しかしこれからのネットワークの脅威のマッチングは、正確な経済を示し、財務諸表などという無駄なものは必要としなくなるであろうから問題はない。 しかしネットワークにもイノベー…

圧入原理(インプラント構造)

本書は広く読まれるべきである。 発展のカギは「地下の可視化」である。 もしかしたら植物も根で支えられているのではなく、圧入原理に支えられているのかもしれない。 キーワード:圧入原理の優位性 フーチング構造 サイレントパイラー 参考 「工法革命」 …