2020-01-01から1年間の記事一覧

ドローン技術・5G技術の規制緩和(SDGs参画から得られるもの)

SDGs(世界の共通言語)の主流化を象徴する政策が「スーパーシティー構想」で、この政策は「特区」制度を使うので、自治体の取り組み次第で、ドローン技術や5G技術というこれから重要な技術の規制緩和が得られる。 そしてSDGsは、アフターコロナの…

エクリチュールの時代

テレワークやオンライン会議には、新しいアイデアが必要である。 それを探すには同じオンライン上にある電子書籍、電子図書館、デジタルアーカイブが必要である。 PDFやパワーポイントの時代は終わりである。 ネットワーク上では、エクリチュールがエクリ…

幾何学の起源

ヒルベルトの無定義用語の思想、公理主義の思想は、意味を一切放棄しているということを強調しているが、もしそこに2人以上がいるなら、その公理の意味づけの議論をした方がよい。 無意味であっても、そこから新展開(図の共有)が生まれるからである。 キー…

人のつながり

あなたと違うネットワークにいるから、いまもよい関係でいられる。 キーワード:同類性=分断 参考 「ヒューマン・ネットワーク」 マシュー・O・ジャクソン 著

代数的幾何学の誕生(地球上の人間原理)

地球儀に線分は書けない。もし三角形を書くとすれば、三辺は大円弧、つまり地球の中心を通る平面の切り口でできる大円の一部に置き換える。 つまり歴史上ニュートンが出て、物理も数学も地球上で考えると言う人間原理が生まれ、やがてガウスやリーマンやオイ…

現実

現実の愛にはいくつかのかたちしかまだ現前していないが、臨床としてなら愛は無限のスタイルを持つと言うのが、ラカン氏の言説である。 しかしそれを現実にするかどうかについて、ラカン氏は無関心である。 参考 「ジャック・ラカン 精神分析の四基本概念」…

見せる必要のない部分(量子力学・暗黙知)

本書は秀逸である。 要約とは圧縮ではない。しかし速度論から言えば要約は必要だ。 考えるべき点は、データ圧縮や処理場所、経路の問題ではなく、人間学の総合ともいうべき要約であろう。 人間には見せなくてもいい部分が、量子力学のようにある。 人間や動…

入口と出口

本書は歴史が示す未来考察である。大人の事情、経済の事情等あるなか、その歴史は押さえておく必要がある。 それは成人式が共同体の出口なのか入口なのかということである。 中学まではその行政市の共同体に属しているが、成人後はほぼ共同体の中心は、別の…

場所群

結果としての妖怪文化の空間的配置は、社会の流動的な状態で、権力の安定性を競う、闘争の痕跡として見ることができる。 それが原初的な「荒ぶる神」としても、それは戦場から生まれた妖気である。それゆえ交通路は、「根の国底の国」を通して浄化される道と…

文化変容を評価する歴史学(文化唯物論)

本書は秀逸である。そこには「揺るがない心」がある。 今がおかしければ、過去にさかのぼる。 「連続性」を見つければ、そこには「解決策」が必ずある。 文芸批評家は、特に社会批評家でもありたいと望むときには、いつも歴史家である、と本書は言う。 「文…

泉鏡花 萩原朔太郎 江戸川乱歩

泉鏡花の鬼神力 萩原朔太郎と江戸川乱歩の交友 江戸川乱歩が育てた筒井康隆、星新一 乱歩版「幽霊塔」から「ルパン三世 カリオストロの城」生まれる たぶん異界には差別がなく、深い人間が生きている場所なのだ。 参考 「文豪 聖地巡礼」 朝霧カフカ 監修

地方・中央集権・都市

地方の成熟から中央集権が生まれ来る。 地方に分布する土器はこうして都に集められ散存在した。 そしてそこから統一的な律令的読様式が生まれ地方に広がる。 やがて地方は中央集権に不満を持ち、地方とは違う中世的な都市国家が生まれていく。 その際、各都…

過剰性の無意味

本書はエスプリが随所に効いている。 低成長にもかかわらず激しい市場競争を行えば、一国のなかでも格差は開き、国家間でも格差は開くであろう。そして人々の不満は、民主主義を通して、政治の場へと移しかえられる。かくして政治そのものが不安定化するであ…

ベルの不等式

偶然の確立は半分ではない。 50%ではなく、なぜか3割である。 キーワード:円周率

日本アニメーションと弁士

アニメーションは、弁士という「日本」固有の存在により、「キャラクター」の確立に大きく貢献したと考えられる。 キャラクターはビジュアルと同等となる。 参考 「活動写真弁史」 片岡一郎 著

意外な視点の重要性

アーチストは、和楽器、特に三味線のバチや糸巻、琴の爪、琴柱、琵琶などに象牙が使われていることを、普通の人以上に知っている。 なぜなら象牙は、ワシントン条約における国際間の移動規制があるからだ。 それゆえアーチストから保護を呼びかけてもらうこ…

アニメによるアメリカ

アメリカは時代の潮流や経済状況によって、身勝手に人種概念を再生産している、と。 キーワード:アーロン・マッグルーダー「ブーンドックス」 参考 「ブラック・ライブズ・スタディーズ」 山本伸 西垣内磨留美 馬場聡 編著

眼の精神

本書は秀逸である。 創造的になるには、認知世界は閉じている。 ゆえに外からの示唆が必要だ。 それが眼である。 眼球が動かないと意識化されない。 ゆえに見えないものでも意識化されうるとも言える。 二点弁別はそのために有効であると本書は言う。 例えは…

知性と感性の対話

量子力学は普通の意味での物理ではない。 波や粒子よりも、それは情報、確率、観測量、そしてそれらの関連性についてのものである。 キーワード:ジョン・アーチボルト・ホイーラー 参考 「デモクリトスと量子計算」 スコット・アーロンソン 著

政治=空間の分析(近代日本の国家統治)

権力詣での歴史には、面白いものがあると本書は教えてくれる。 私邸から別荘へ、行きつけの店から省庁へ。上級統治エリートの行動様式は上下に変化。 また旧統治体制との決別を表現するための洋風庁舎など新規性が求められた。 植民地化も国際環境を鑑みなが…

「恋愛なんて無駄とか言わないで」ー 本文より

本書は秀逸である。研究対象は問題ではない。 「どんなにアイデアが素晴らしくても、それを支えるスキルが無ければ研究は成功しない。だがスキルを得るには年月がかかる。だから役に立つかどうかに関わりなく、何かのスキルを持つ多彩なテクニシャンや専門家…

匿名システムの行方

たぶんコンビニは「時短」なのだ。 だからそれが「システム」を生んだ。 偉大な発明も「時間の征服」であるものが、裾野の広いシステムを生み出している。 しかしシステムが一人歩きし始めると、それは作品や作者を離れ、匿名という社会システムへの航海を始…

電力のゆくえ

ガソリン車の製造が近いうちになくなると言う事は、自動車本体だけに終わるものではない。 家での発電が必須になる趨勢を見る。 参考 『「儲かる会社」の財務諸表』 山根節 著

通過点

象徴を失うことは理想を失うことである。 歴史に残すはその経過の姿である。

確率論(もう一つの歴史的役割)

判断する予測すると言う行動も「計算」と言ってよいなら、情報圧縮も誤り検出・訂正もまた確率論に多くを負っている。 キーワード:アルゴリズム チョムスキーの句構造文法 ランダムアクセスマシン プログラム内蔵方式RAM ヒルベルトのプログラム ゲーデ…

メディアミックス

1、 通常単体で個性化されると思われるが、メディアミックスにより、キャラクター(個性)は確立される。それが流通と言う個性の新展開である。 2、 期待が高まるとメディアミックスが起こる。演劇は絵画となり視覚として遠くまで伝わり、グッズとして日常…

この世界の外側へ(第4のアトラクター)

本書は、「モノの代議制」が誕生したことを説く。 モノが政治化された科学であることをいまさらながら暴くのである。 モノは擬人化されているから、人は物扱いであり、物質もまた自然ではなく代議制となったのある。 キーワード:新気候体制 テレストリアル …

トルネード(パートナーシップ)

ライフサイクルには、トルネードが存在する。 母は幼児を母性で大切に育てるであろう。 しかし小学生くらいになれば、父親が旅行などのいろいろな経験を与えて育てるべきであろう。 そして父と子の境界乗りこえ、大人にしてあげるのは、あくまで両親が信頼で…

記憶論と作用素論

「場」は過去を記憶する。 それゆえ目に見えて動く部分を持たない。 あるものが「場」を生じると、あるものがこの場によってはたらかれる。 そのため、時間変動の無い場と時間変動のある場は、多項式的時間問題と近似的アルゴリズムを相対論する。 キーワー…

大衆のスキャンダル

もし現在のテクノロジーが、ゲシュタルト心理学にも図地理論 にも従わない人間の「注意と散漫」を生んでいるとするなら、それは大衆のスキャンダルを生み出すであろう。 現代思想2018年11月号 『「多動」の時代』 ー 時短・ライフハック・ギグエコノミー