2020-11-28から1日間の記事一覧

エクリチュールと読書

本書は秀逸である。 「本を読む」ことそのものより、「本を手掛かりにして、考えること」を推奨するエクリチュール。 主体は著者ではなく読み手の方。 仮説を浮かび上がらせる。 「わたし」の隠れ蓑になる。 共に進む乗り物になる。 対話の媒介になる。 参考…

タイプとトークンの区別Ⅱ

*二つの文章を違う色で重ねて印刷し、読むときにどちらかの半透明フィルムを重ねてみると、フィルムと違う色の文章だけを読むことが出来、紙の節約ができる。 *直交周波数分割多重では、最初に文字の横と縦を入れ替える(ひと手間)を加える。 *帯域割り…

幇助に対する詰問

本書の肝は、その一貫性にある。安楽死問題の議論がそれである。 もし「治療行為の中止によって患者を死ぬにまかせる」(消極的安楽死)が許されると考えるならば、「患者に致死薬を投与して死をもたらす」(積極的安楽死)を認めないのは一貫性を欠く、とい…

頻度の高まり

結果、「運行頻度の高まり」が、直接的な利用の価値を高めるだけではなく、鉄道のオプション価値や非利用価値を高めることが示唆されているのはわかるが、あらゆる企業においては運行頻度を「回転率」で置き換えている。 そう考えれば「回転」はもともと「距…