政府施設

タイポグラフィーを張り付けるだけで、カレンダーは「未来」に設定される。

舞台を未来に設定することにおいて、タイポグラフィーはかくも効力を発揮しているため、現実生活でこのタイプフェイスを見かけるたびに、居住地としての現在は、何らかのディストピア的未来へ移送されてしまったのではないかと思えてしまうのである。

 

参考

「SF映画のタイポグラフィーとデザイン」      デイヴ・アディ 著

世界のひろがり

「マララのまほうのえんぴつ」   作 マララ・ユスフザイ  絵 キャラスクエット 

書いたものを目の前に出現させる魔法のえんぴつは現実には無いが、しかし彼女にとって、学ぶこと、書くこと、伝えることこそが魔法だった。そしてそれは世界をのちに、大きく揺らすこととなった。

 

「やまとあな」          文 カイル・ミューバーン 絵 ヴァサンティ・アンカ

山と穴が並んでいると、穴から生まれた山、山から生まれた穴のように見えました。そしてそのうち、たがいにあこがれをもった山と穴は、モグラに頼んで、山を穴に、穴を山に、してもらうことによって、お互いがよくわかるようになりましたというお話です。

 

「ミュージック・ツリー」     作 アンドレ・ダーハン 

夏の夜、”ぼく”が月明りの下でバイオリンを弾くと、こぼれ落ちた音色を、ウサギのロージーが拾い集めて、届けてくれます。

 

参考

「絵本で世界を学ぼう!」   吉井潤/柏原寛一 著

 

手続きとセキュリティの関係について

手続きが「簡略化」できないことは、顧客に直接「負担増」となる。

「いつまでも変わらないこの手続き増の傾向」は、「情報化時代の利便に明らかに逆行」している。

しかしそれはなぜか?。

「簡略化できるセキュリティが手続き過程に浸透進化していない」からである。

つまり「最終過程だけの強化」では、「過程の厚み」を「圧縮」することができないからである。(一元論的な重層的決定の意義)

 

キーワード:お役所仕事 スマホの契約切り替え(未成年→成人)

非認知的スキル

フジテレビ「テレビ寺子屋

人の「育ち」と豊かな遊び   汐見稔幸氏

 

「世の中に無駄なことはない」と言う事は、「あらゆる経験に通じる」ことで、「失敗も工夫のきっかけ」となり、「あきらめない心は試行錯誤の持続を与える」、と汐見氏は言います。

エール

大竹英二氏のハーモニカは一人何役でもあるゆえに、その重層にはいい意味で少しずつのズレがあり、その遅延にみごとな郷愁(ノスタルジックな厚み)が出ていると私には思われ、過去(ズレ)が多くの未来(多様性)の協働にむしろつながっているように聴こえたのである。

復活の内包

もともとアール・ヌーヴォーは、1960年代のサイケデリックの復活を予定調和していたと考えられる。

復活を内包していることは、メタの次元ではなく、ある意味キリストの復活(カウンターカルチャー)を予定調和させるものであったからだ。

 

キーワード:エクトル・ギマール「地下鉄のボルト・ドフィーヌ駅 パリ(1900-01年)

 

参考

「アール・ヌーヴォ―」     スティーヴン・エスクリット 著